Apple M1 Pro/Max発表

Appleによる、Macbook Proの発表会が行われましたね。 CPUオタク的にはM1のバージョンアップであるM1Xとか呼ばれていたチップが気になっていたところですが、M1 Pro / M1 Maxという名前で発表されました。

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ProはCPU 10コア / GPU 16コア、MaxはCPU 10コア / GPU 32コアとなっています。MBP 14インチの最下位モデルではCPU 8コア / GPU 14コアとなり、それぞれ2コアずつDisableになっていますが、これは歩留まりのためでしょう。 製造はTSMCの5nm。5nmを使用してこの価格で販売できるということは、相当な数を生産しているということかと思います。 Pro / Maxのダイサイズは、それぞれ215mm2 と 432mm2なので、相当なモンスターチップであることがわかります。 プロセスルールが違うので同一比較に意味はないですが、GTX3070Tiのダイサイズが392mm2だそうなので、SoCとはいえGPUに匹敵するサイズになっています。

特筆すべきは高効率コアとパフォーマンスコアの比率が変更されたことと、メモリ帯域が増加したことでしょうか。GPUの性能向上も大きいですが、ここでは触れません。特にGPU触らないんで…(? しかしダイ写真を見ると、CPU部分よりもGPU部分が圧倒的に大きくなっているので、Xeonに匹敵する性能のArmコアであってもこれだけ小さく収めることができるようになったというのはなかなか隔世の感があります。もうArmを1000コアとか並べればいいんじゃないかな。

メモリはProでLPDDR5-6400を採用し、128bitインタフェースが2つあるので、204.8GB/sを達成しています。DDR4-3200の8ch相当までLPDDR5で達成できているというのは偉大だと思います。まぁ単純に比較するのも意味ないんですけど。 Maxに至っては更に倍の409.6GB/sを達成しており、なんかもう超強力なCPU過ぎて困りますね。CPUだけでメモリ帯域引ききれるのかというのも逆に気になってきます。 というか、これを巨大にしたらHBMを積んだSapphire Rapidsとかいらないのでは…